小児歯科では子供の虫歯予防、虫歯治療、歯並びなどの発達を診療します。乳歯という子供の歯は永久歯とは異なる特徴を持っています。
「乳歯なんてどうせ抜けるから」と思ってお子様のお口の健康管理をおざなりにいている方はいらっしゃいませんか?確かに乳歯は永久歯に生え変わりますが、乳歯には次に生える永久歯のために場所を確保し、生え変わりとともに譲るという役割があります。そのため、乳歯が虫歯になり抜けるのが遅れると、歯並びの悪化の原因になります。乳歯も永久歯と同じくらい大切なのです。
乳歯と永久歯の違い
乳歯と永久歯の違いは大きさだけでなく、エナメル質や象牙質の幅も違います。乳歯の方がエナメル質も象牙質も永久歯の半分ほどの厚みになっています。また、エナメル質の表面構造も乳歯は脆く、永久歯よりも虫歯になりやすい構造になっています。乳歯の構造上の脆さに加えて、子供の内は歯磨きの仕方が不充分であることが多いので、更に虫歯の進行が早くなります。そのため、なおさら乳歯は念入りなケアが必要なのです。
虫歯から乳歯を守る治療を
乳歯は永久歯に比べて柔らかいので、その分虫歯の進行も早いのです。虫歯の進行が早いということは、それだけ歯の痛みがお子様の生活の質を急速に下げる結果になりかねません。
お子様のうちに、これから生涯付き合っていく歯に対するケアの習慣を付けることが大事です。当院では少しでも虫歯に強い歯にするための処置をおこなっております。
フッ素塗布
乳歯のエナメル質はフッ化物を塗布することにより、強化することが出来ます。一回塗るだけでなく、3、4か月に一度定期的に塗ることで効果を発揮します。
シーラント
乳歯の奥歯は複雑な形をしていて、日々のケアでは入り込んだ食べかすなどを磨き残してしまうことがあります。そこで、まだ虫歯になっていなければ、合成樹脂でその奥歯の溝を少し埋め、食べかすが入り込むことを防ぐことが出来ます。永久歯の生えたてのときなどに行います。