歯周病は20代のうちにはあまり症状が出ず、馴染みがないかもしれませんが、実は20代くらいからゆっくり進行し、50代頃に自覚症状が現れる、静かに長い時間をかけて進む病気でもあります。
しかし毎日のケアによりほとんど予防可能な病気であり、歯磨きと糖分を採りすぎないことがとても大事です。
歯周病って何?
歯周病は歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)から歯周病原因菌が侵入することから始まり、次第に顎の骨の方へと細菌が進み、最終的には歯周組織を破壊し、抜歯せざるを得なくなる病気です。
痛みやぐらつきに気付いたころには病気が既にかなり進行していることが多いですが、歯ぐきの炎症や磨くと血が出るなどの歯肉炎の症状が出たら、一度当院を受診ください。
歯周病の進行の仕方
歯周病は痛みがないまま進行する病気ですので、すでに貴方のお口にもこの中のどこかの段階に到達している歯もあるかも知れません。放っておいても治ることはないため、早めの受診をお勧めします。
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歯肉炎 歯肉溝にプラーク(歯垢)が溜まることで炎症が起き、触れるとブヨブヨしていて出血することもあります。歯磨きによってまた元の状態に戻すことが出来ます。
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軽度歯周炎 歯と歯ぐきの境目の隙間が深くなり、歯周ポケットを形成します。ここに溜まったプラークが根の先に向かって炎症が拡大していきます。
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中度歯周炎 炎症がさらに拡大し、歯ぐきの土台である歯槽骨も半分近くまで破壊が進み、歯がぐらつきはじめます。
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重度歯周炎 歯槽骨が半分以上破壊され、歯はぐらぐらになります。付け根がむき出しになることで歯が長く見えます。
セルフケアでは見落としがちな歯の奥までチェック
歯周病は虫歯のように黒く変色することはないため、セルフケアでは異変を見落としがちです。
当院では歯石の有無から始まり、歯茎の状態の検査、レントゲン撮影による歯槽骨の状態の確認、歯周ポケットの深さの測定、磨き方の確認、歯石除去を主に行います。プラークを除去し、キレイになったら、再び歯周病にならないよう、予防をしっかりしていきましょう。